松葉ガニの特徴や有名な産地とは?
皆さんは「ズワイガニ」という名前を聞いたことはあると思いますが、「松葉ガニ」という名前は聞いたことありますか?
「松葉ガニ」とは成長したズワイガニの雄で、しかも山陰地方で獲れたカニのみを指して言います。
ちなみに、北陸地方ですと呼び名が変わり、「越前ガニ」と呼ばれています。
主に鳥取沖や境港・網代港で水揚げされていて、毎年11月頃に旬を迎え、3月頃までおいしく食べることが出来ます。
松葉ガニという呼び名になった由来は諸説あって、脚の形が細長く松葉のように見えるからという説や水につけると広がった感じが松葉のように見えるという説などがあります。
鳥取の冬の風物詩にもなっている松葉ガニは、鳥取藩の11月3日付けの町目付日記によると、屋敷建て替えの際の棟上げ祝宴の献立にも入っていたそうです。
このことから、11月の第4土曜日を「松葉ガニの日」としたのだとか。
松葉ガニの特徴は殻がとても硬くハサミが太く、持った時にずっしりと重く感じます。
脱皮して間もない雄のカニを「若松葉ガニ」と呼んでいるのですが、松葉ガニに比べてお安い金額で売られているので、地元では隠れた人気となっています。
また、鳥取ではお馴染みの家庭料理として松葉ガニのお味噌汁がありますが、お鍋にするととてもおいしくいただけます。
新鮮な松葉ガニであればお鍋で食べるのはもったいないので、お刺身などにして食べるといいと思います。
地元のカニ料理専門店に行けば、お鍋やお刺身の他にも焼きガニ・カニ味噌など、様々な種類の松葉ガニ料理を食べることが出来るので、解禁される11月上旬頃に行ってみてはどうでしょうか。