毛蟹の特徴や有名な産地とは?
カニは色々な種類があるため、なかなか見分けがつかないと思いますが、毛蟹は全身がビッシリと短く硬い毛で覆われているので、見た目で簡単に見分けることが出来ます。
色は少し黒味がかった赤褐色で、甲羅はやや縦長の四角形なのが特徴的です。
皆さんは毛蟹を食べる時、あまりにもおいしくて一瞬で食べ終わってしまうと思いますが、実は毛蟹は成長するのにとても長い時間がかかっているのです。
毛蟹は5歳まで1年に1回脱皮をして7cmまでになり、その後からは2年以上に1回脱皮を繰り返し、やっとの思いで10cmまで成長します。
ちなみに、雌の方が雄よりも成長が遅いので、最近では雌がかごにかかった場合は海にかえしているそうです。
毛蟹の旬の時期は大体12〜3月頃で、北海道が毛蟹の産地として有名ですね。
北海道の他にも、日本海側では能登半島周辺・太平洋側では宮城県沖などで毛蟹が獲れます。
毛蟹の見分け方のポイントは、身を重視するのかミソを重視するのかによって違ってきます。
身を重視するようであれば、「若ガニ」と言われていて甲羅がやや柔らかい物を選ぶといいでしょう。
ミソを重視するようであれば、「堅ガニ」と言われている成長して甲羅の堅くなった蟹を選ぶといいと思います。
毛蟹の味の最大の特徴は甘みです。
この甘みを更に引き出すためには、焼くとますます甘みが増すと言われています。
毛蟹の一般的な食べ方としては、茹でた身とミソを甲羅に入れて網で焼く「毛蟹の甲羅焼き」が有名で、これが一番毛蟹をおいしく食べることが出来ます。
中身を食べた後は、そこに熱燗を注いで飲む「甲羅酒」が定番でしょう。